独製薬2位のベーリンガー・インゲルハイムが22日発表した2014年12月期決算の営業利益は前期比横ばいの21億ユーロにとどまった。経口抗凝固薬「プラザキサ」の副作用をめぐる米国の訴訟や、主要市場米国の薬価引き下げ、従業員削減計画が響いた格好。売上高は5%強減の133億ユーロで、2年連続の減収となった。
15年12月期は新製品の市場投入で3年ぶりに増収を確保する見通し。営業利益は前期と同水準にとどまるとみている。
ベーリンガーでは売上規模が最も大きい慢性閉塞性肺疾患治療薬「スピリーバ」の特許が今年、欧州の多くの国で失効。18年半ばには米国でも切れるものの、同社は今後5年間、新製品の投入で増収を確保する考えだ。