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2015/5/6

総合 - ドイツ経済ニュース

独失業者数が実質減に、ユーロ圏失業率も低下

この記事の要約

ドイツ連邦雇用庁(BA)が4月30日発表した4月の失業者数は284万3,000人で、前月を8万9,000人下回った。求人需要が旺盛なことが大きく、季節要因を加味した実質でも8,000人減少。BAは「労働市場は堅調に推移し […]

ドイツ連邦雇用庁(BA)が4月30日発表した4月の失業者数は284万3,000人で、前月を8万9,000人下回った。求人需要が旺盛なことが大きく、季節要因を加味した実質でも8,000人減少。BAは「労働市場は堅調に推移している」との見方を示した。失業率(ドイツ基準)は6.5%で、前月から0.3ポイント低下した。

4月の求人件数は前年同月を6万6,000件上回る55万2,000件に達した。求人指数BA-Xは前月から2ポイント増の186に上昇している。専門人材は流通、メカトロニクス、エネルギー・電機、交通・物流で最も不足。金属、機械・自動車業界、ヘルスケア業界がこれに続いた。

一方、欧州連合(EU)統計局ユーロスタットが国際労働機関(ILO)の基準に基づいて作成したEU28カ国の3月の失業率9.8%で、前年同月の10.4%から0.6ポイント低下した。ユーロ圏も11.7%から11.3%へと0.4ポイント改善している。

データの出そろっている23カ国のなかで失業率が最も低かったのはドイツで、4.7%にとどまった。これにオーストリア(5.6%)、ルクセンブルク(5.7%)、チェコ(5.8%)、マルタ(5.8%)が続く。最大はスペインの23.0%(前年同月は25.1%)。財政破たん懸念が高まっているギリシャは2月以降のデータがなく、1月は25.7%だった。