トヨタ自動車がドイツの販売網を大幅に縮小する。同国での販売減に対応した措置で、現在およそ500あるディーラーを約400に集約。販売拠点当たりの収益力を高める考えだ。独法人の広報担当者への取材をもとに業界紙『アウトモビルボッヘ』が報じた。
国内の全ディーラーとの契約を2016年5月末で解除する。そのうえで約400のディーラーと新たに契約を結ぶ。これにより一次ディーラーから新車を仕入れる二次ディーラーを廃止。二層構造の販売網を一層構造へと改める。
大規模ディーラーは収益力の向上が見込めるため、この措置を歓迎している。一方、取引先から外れるディーラーは抵抗するとみられる。
ドイツでのトヨタ車の販売台数は減少が続いており、昨年は前年比5.1%減の7万267台に落ち込んだ。2006年には2倍の14万8,000台を記録し、一時は20万台の達成を目指していた。