自動車部品大手の独マーレ(シュツットガルト)が4月30日発表した2014年12月期の売上高は前期比43.2%増の99億4,200万ユーロと大きく拡大した。円安などがマイナス要因となったものの、同業のベーア(独)、レトリカ(スロベニア)を買収したことで水準が大きく押し上げられた格好。買収を除いた実質では増収率が2%にとどまった。
営業利益(EBIT)は5億1,400万ユーロで、22.0%増加した。買収を除いたベースでは36.6%増の6億1,000万ユーロ。最終利益は18.2%増の2億7,900万ユーロで、対売上比率は2.8%だった(前期は3.4%)。
15年12月期は売上高で105億~115億ユーロを見込む。米競合デルファイ・オートモティブの熱システム部門を買収するため、水準が大幅に高まる。ユーロ安も追い風となる見通しだ。