昨年11月に経営破たんした民政家電製造の独メッツ・ヴェルケ(チルンドルフ)は4月28日、同社の売却先が決まったと発表した。テレビ部門は中国の同業スカイワース(創維)、フラッシュ装置・樹脂部品部門は駆動装置・フィットネス機器製造の独ダウム・グループが取得する。
メッツは1938年設立の老舗家電メーカー。価格競争についていけず、経営破たんした。
スカイワースはチルンドルフにあるメッツの生産・開発拠点を今後も維持し、「メッツ」ブランドを強化。また、メッツが持つ流通網を活用して欧州市場で「スカイワース」ブランド製品を販売していく。メッツの民政家電部門の従業員219人のうち152人を継続雇用する。
ダウムは従業員数が約100人の比較的小さな企業。今回の買収により製品分野を増やす。買収する部門の従業員174人のうち146人を引き続き雇用する。