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2015/5/6

企業情報

BASF―ストックオプションで減益に―

この記事の要約

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が4月30日発表した2015年1-3月期(第1四半期)決算の営業利益(EBIT、特別要因を除く)は20億7,000万ユーロとなり、前年同期を2.0%下回った。石油・天然ガス […]

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が4月30日発表した2015年1-3月期(第1四半期)決算の営業利益(EBIT、特別要因を除く)は20億7,000万ユーロとなり、前年同期を2.0%下回った。石油・天然ガス部門の不振のほか、株価の上昇を受けてストックオプション・プログラムで引当金2億3,000万ユーロを計上したことが影響。ドル高が追い風となったものの、相殺しきれなかった。税負担が増えたこともあり、純利益は19.8%減の11億7,400万ユーロと大きく落ち込んだ。

売上高は200億6,700万ユーロで、2.8%増加した。化学品部門が12%減となったのを除き増収を確保。石油・天然ガスと農業ソリューションは増収幅がそれぞれ17%、15%に上った。

EBIT(同)は石油・天然ガス部門が6%減の4億3,700万ユーロと振るわなかった。石油価格の急落が響いた格好。他の4部門は増益を確保した。