カナダの航空機大手ボンバルディアは7日、ドイツに本社を置く鉄道車両・設備部門ボンバルディア・トランスポーテーションの新規株式公開(IPO)方針を明らかにした。同社は鉄道車両業界の再編の動きを踏まえ、同部門の売却や合弁化など戦略的な措置を検討していた。公開益で経営不振の航空機部門を強化する考えだ。
ボンバルディア・トランスポーテーションの株式50%未満を放出する。IPOは第4四半期にドイツで行う見通しで、ボンバルディアはIPO後も同子会社の経営権を保持する。
ボンバルディアは2001年、独自動車大手ダイムラー・クライスラー(現ダイムラー)の鉄道車両子会社アドトランツを買収。鉄道車両・設備部門の本社をベルリンに移管した。ボンバルディア・トランスポーテーションは独シーメンス、仏アルストムとともに同分野で世界3大メーカー(中国勢を除く)の一角をなしている。