パワーコンディショナー大手の独SMAソーラー(ニーステタール)が13日発表した2015年1-3月期(第1四半期)決算の売上高は前年同期比28%増の2億2,630万ユーロと大幅に拡大した。国外の大型太陽光発電プロジェクト向け販売が急増して全体が強く押し上げられた格好。売り上げに占める国外販売の割合は前年同期の71.1%から88.0%へと上昇した。ピエール・パスカル・ウルボン社長は主要な国外市場として米国、日本、英国、オーストラリアを挙げた。
営業損益(EBITベース)は540万ユーロの赤字だったものの、赤字幅は前年同期(2,240万ユーロ)の4分の1に縮小。最終損失も1,670万ユーロから790万ユーロに減少した。
同社は経営再建に取り組んでおり、1月には従業員の3分の1に当たる1,600人を6月末までに削減することを明らかにした。リストラの効果もあり15年12月期の営業赤字(EBIT)は前期の1億6,490万ユーロから3,000万~6,000万ユーロに縮小する見通し。16年12月期には4期ぶりに黒字転換を果たす計画だ。