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2015/5/20

企業情報

ロシュ―肺がん治療薬、生存率2倍に―

この記事の要約

スイスの製薬大手ロシュ(バーゼル)は14日、同社が開発しているがん免疫療法薬「MPDL3280A」の臨床試験で、延命効果が高いことが確認できたと発表した。タキサン系の抗がん剤「ドセタキセル」を用いた化学療法に比べ、生存率 […]

スイスの製薬大手ロシュ(バーゼル)は14日、同社が開発しているがん免疫療法薬「MPDL3280A」の臨床試験で、延命効果が高いことが確認できたと発表した。タキサン系の抗がん剤「ドセタキセル」を用いた化学療法に比べ、生存率が2倍に拡大したという。

ロシュは現在、非小細胞肺がん(NSCLC)の患者を対象に第2相臨床試験(3段階ある治験の第2段階)を実施しており、その中間報告を今回、発表した。MPDL3280Aは2月に米食品医薬品局(FDA)からNSCLCの「画期的治療薬」として指定を受けている。

サフラ・サラシン銀行のアナリストはロイター通信に、ロシュは今回発表した治験成果により競合の米ブリストル・マイヤーズ・スクイブ、同メルクへの後れを解消したと指摘。競争力の極めて高い製品を今年末にも市場投入するとの見方を示した。