ドイツの農業化学製造業界団体IVAは12日、加盟企業の2014年の肥料売上高が前年比3%増の30億9,600万ユーロに拡大したと発表した。国内売上が22%増と好調で、輸出の不振(7%減)が相殺された格好。カリの販売増と、窒素とリンの価格上昇が国内売上の拡大につながった。
加盟企業の販売量を種類別でみると、窒素は167万5,000トンで、約2%増加。カリは約9%増の45万7,000トンと大きく伸びた。リンは横ばいの28万4,000トンだった。
IVAによると、国内の肥料販売量は今後、減少していく見通し。法令改正が響くとしている。
一方、IVA加盟企業の14年の国内農薬売上高は16億ユーロで、前年を6.2%上回った。殺菌剤が10.8%増の6億7,700万ユーロと大きく伸びて全体をけん引。殺虫剤も4.2%増の1億5,000万ユーロと好調だった。除草剤は6億7,900万ユーロで、0.9%の伸びにとどまった。