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2015/5/20

経済産業情報

肉屋・パン屋が20年でほぼ半減

この記事の要約

パン屋と肉屋の数がドイツで大幅に減少していることが、緑の党の質問への政府回答で明らかになった。それによると、食肉の加工・販売ないしパン製造・販売を行う事業者の数は1995年の5万5,955から2014年には3万565へと […]

パン屋と肉屋の数がドイツで大幅に減少していることが、緑の党の質問への政府回答で明らかになった。それによると、食肉の加工・販売ないしパン製造・販売を行う事業者の数は1995年の5万5,955から2014年には3万565へと45%以上、縮小した。業界従事者数は7%減の53万100人と小幅な減少にとどまっており、小規模事業者が淘汰されていることがうかがわれる。

政府は背景として◇パンなどを大量生産する大規模事業者が価格競争力で優位に立つようになった◇消費者が食品を専門店でなくスーパーなどでまとめて購入するようになった――を指摘した。

これに対し緑の党は、車を持たないへき地の高齢者は焼き立てのパンや鮮度の良い肉を食べることが難しくなっていると指摘。事態の改善向けた対策を要求した。