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2015/5/27

企業情報

コンチネンタル―車載ソフト開発会社を買収―

この記事の要約

自動車部品大手の独コンチネンタル(ハノーバー)は19日、車載ソフトウエアの開発事業者エレクトロビット・オートモティブをフィンランド企業エレクトロビット・コーポレーション(EC)から買収すると発表した。自動車のデジタル化が […]

自動車部品大手の独コンチネンタル(ハノーバー)は19日、車載ソフトウエアの開発事業者エレクトロビット・オートモティブをフィンランド企業エレクトロビット・コーポレーション(EC)から買収すると発表した。自動車のデジタル化が今後一段と進展していくことを見据え、ソフト分野の開発力を強化する。取引金額は6億ユーロ。買収手続きは独禁当局とEC株主総会の承認を経て第3四半期に終了する見通し。

エレクトロビット・オートモティブは独南部のエアランゲンに本社を置く企業で、メーカーとシステムサプライヤー向けに運転者支援システムやインフォテインメント・システムを開発している。主な顧客企業はフォード、アウディ、BMW、ダイムラー、フォルクスワーゲン(VW)。技術者は子会社e-ソリューションズを含めて約1,900人で、昨年は売上高で1億7,000万ユーロ強、営業利益で1,600万ユーロを記録した。

サプライヤー業界では自動走行車や車車間・路車間通信といった技術動向を踏まえ、IT技術者を大量に確保する動きが強まっており、コンチネンタルの今回の買収もそうした流れに沿った動きだ。同社のソフト技術者は現在、約1万1,000人で、全従業員(約20万人)の5%を占める。競合ボッシュもソフト技術者が1万5,000人と多く、そのうち3,000人は「モノのインターネット」分野に従事している。