自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は3日、中国同業・上海汽車(SAIC)と現地で共同展開する合弁会社・上海大衆(SVW)で電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)を生産すると発表した。同国の深刻な大気汚染を背景に環境規制が強まっていることに対応。環境対応車を現地生産することで需要を取り込む意向だ。
EVとPHVを計15モデル以上、現地生産する計画で、EVについては上海市安亭鎮にあるSVWの工場で中国市場向けの小型セダン「ラヴィーダ」をベースとするモデルを2019年から生産する見通しだ。
両社はこのほか、新しいCセグメント車を16年から安亭鎮工場で生産することも取り決めた。同モデルが石油燃料車かPHVかは明らかにしていない。
中国では深刻な大気汚染を受けて、新車登録規制が敷かれている。EV、PHVは規制を受けないうえ、購入に際し補助金も支給されるため、需要が拡大している。