欧州航空大手の独ルフトハンザ(フランクフルト)は2日、アマデウス、セーバーといった予約・発券システム(GDS)を通して航空券を購入した顧客から手数料を徴収する方針を明らかにした。コスト削減が狙いで、9月1日から1件当たり16ユーロを請求する。
GDSはコンピューターを利用してフライトや列車、ホテルなどの予約・発券を仲介するサービス事業者。旅行会社には端末が置かれており、旅行会社でチェットを手配するとアマデウスなどのGDSが仲介することになる。
ルフトハンザはGDSの利用に伴う費用がグループ全体で年1億ユーロのケタ台に達することから、コストを削減するために今回の手数料導入を決めた。ルフトハンザ本体のほか、子会社オーストリア航空、ブリュッセル航空、スイスでも徴収する。
ルフトハンザグループ各社のホームページで直接、予約すれば手数料はかからない。旅行事業者もルフトハンザグループの専用ポータル( www.LHGroup-agent.com )を利用することで手数料を回避できる。