ドイツ連邦統計局が3日発表した2015年第1四半期(1~3月)の鉄道貨物輸送量は前年同期比4.2%減の8,810万トンに縮小し、第1四半期では金融・経済危機の直撃を受けた09年以来の大きな落ち込みとなった。国外からの貨物が13.2%減の1,420万トンと大幅に後退。国外向けも4.9%減の1,090万トンに落ち込んだ。国内輸送は2.1%減の5,830万トン、トランジットは横ばいの460万トンだった。
輸送品目別では、石炭・原油・天然ガスの縮小幅が最も大きく、13.8%減の1,010万トンとなった。鉱石・石・土(9.3%減の1,100万トン)と二次原料・ごみ(7.1%減の350万トン)も大幅に減少。前年同期を上回ったのは化学品・ミネラル製品(5.8%増の1,050万トン)と機械・設備・耐久消費財(1.7%増の360万トン)だけだった。
トンキロ(輸送重量×輸送距離)ベースの輸送量は1.1%減の276億トンキロ、コンテナ/スワップボディの輸送量は12.9%減の140万TEU(20フィートコンテナ換算)だった。