新規採用応募者のSNS活動をチェックする企業は全体の46%に上ることが、独情報通信業界連盟(Bitkom)のアンケート調査で分かった。同連盟のベルンハルト・ローレーダー専務理事は「SNSで得られるプロフィールは応募書類・面接よりも大きな意味を持つことが多い」と指摘。企業のSNSチェックは今後一段と増えるとの見方を示した。
企業が特に重視するのは「Xing」「Linkedln」といったビジネスSNSで、39%がチェックすると回答した。「フェイスブック」「ツイッター」などのプライベートなSNSは同24%にとどまった。
チェック項目では応募者の「専門能力」との回答が最も多く89%に上った。これに「専門的なテーマへの発言」が72%で続いており、職業上の能力を調べることが主な狙いであることがうかがわれる。
SNSのチェックを行うタイミングは「面接するかどうかの決定時」が62%で最も多かった。
SNSを見て面接招待ないし採用を見送った企業は15%に上った。その理由では「応募書類との食い違いがあったため」との回答がダントツで多く、90%に達した。
調査はBitkomの調査機関Bitkomリサーチが同業Arisの協力を受けて従業員数50人以上の企業408社の人事担当者を対象に実施した。