ドイツの事務用不動産大手アルストリア・オフィス・リート(Alstria office REIT、ハンブルク)は16日、同業DOドイチェ・オフィスに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。買収によりフランクフルトを中心とするライン・マイン地域に本格進出。また、欧州5位の賃貸オフィス事業者に浮上する。
DOを株式交換方式で買収する考えで、自社の新株1株につきDO株2.625株を割り当てる。これはDOの前日の終値を16.2%上回る水準で、DOを約8億ユーロと評価したことになる。
75%以上の株式取得をTOBの成立条件としている。DO株60.54%を持つ米投資会社オークツリーはすでにTOBに応じることを確約しており、残り14.5%弱が応じれば買収が実現する。
アルストリアは不動産投資信託(リート)事業者。TOBが実現すると、保有するオフィスビルの総数は125カ所、同資産価値は34億ユーロに拡大する。