保険大手のアリアンツ(ミュンヘン)は10日、現在88カ所あるドイツ本国の営業拠点を来年1月から60カ所に削減すると発表した。従来型販売ルートの比重低下を受けた措置で、今後はインターネットベースの顧客獲得や相談業務を拡充。販売コストを年4,000万ユーロ削減する。従業員360人の整理を予定している。
同社は昨秋、ドイツの個人向け保険商品をすべてインターネットで契約できるようにする方針を打ち出した。外交員が顧客のところまで出向いて営業を行う伝統的な販売ルートが細っているためだ。
今後は外交員がビデオ会議方式で顧客に商品を説明したり相談に乗ったりできるようにする。外交員に対してはこうした業務を遂行できるようにするために、ウェブベースの研修などサポートを行う。