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2015/6/24

企業情報

友嘉実業―工作機械の独MAGを買収―

この記事の要約

台湾の大手機械メーカー友嘉実業グループ(FFG)は17日、工作機械製造の独MAGを買収することで基本合意したと発表した。自動車産業向け事業と欧州事業を強化する狙い。取引金額は公表しないことで合意した。10月までに買収手続 […]

台湾の大手機械メーカー友嘉実業グループ(FFG)は17日、工作機械製造の独MAGを買収することで基本合意したと発表した。自動車産業向け事業と欧州事業を強化する狙い。取引金額は公表しないことで合意した。10月までに買収手続きを終了し、伊ミラノで行われる工作機械見本市EMO MILANO(10月5~10日)に共同出展する意向だ。

MAGは米国人投資家モー・メイダー氏が複数の買収を通して2005年に設立した工作機械製造グループ。もともとは米国部門と欧州部門の2つで構成されていたが、米国部門は12年に仏フィブグループが取得した。

MAG(欧州部門)は自動車産業向けの分野に強く、世界の自動車に投入されるカムシャフトの3分の1、ボンネットとシリンダーヘッドの同5分の1は同社製機械で製造されているという。ドイツ、ハンガリー、中国、米国、インドに計7工場を持ち、昨年は4億7,400万ユーロを売り上げた。FFGの傘下に入ることで、アジア事業を強化できるほか、調達・製造・技術面でシナジー効果を期待できる。

FFCは13年、MAGの産業設備事業を買収している。