ドイツ連邦統計局が18日発表した2014年の建設物の完工件数(増改築を含む)は前年比14.2%増の24万5,325件となり、4年連続で大きく拡大した。これまで同様、低金利と旺盛な住宅需要が全体を強く押し上げた格好。14年以前の増加幅は11年が14.6%、12年が9.5%、13年が7.2%だった。14年の建設許可件数が前年比5.4%増の28万9,000件に拡大していることから、完工件数は今後も増える見通しだ。
14年の住宅完工件数は14.7%増の21万6,120件だった。大都市圏の需要増が背景に3世帯以上の集合住宅が28.0%増の10万1,021件と全体をけん引。地方に多い1世帯住宅は伸び率が3.0%にとどまった。
大都市圏と大学都市では住宅不足が深刻で、バーバラ・ヘンドリクス連邦建設相によると、20年まで年27万件のスピードで建設される必要があるという。