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2015/7/8

総合 - ドイツ経済ニュース

実質賃金が2.5%上昇、統計開始後最大の上げ幅に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が2日発表した2015年第1四半期(1~3月)の実質賃金指数は前年同期を2.5%上回り、08年の統計開始後で最高の上げ幅となった。インフレ率が0%となったことが最大の押し上げ要因で、インフレ率を除いた名目 […]

ドイツ連邦統計局が2日発表した2015年第1四半期(1~3月)の実質賃金指数は前年同期を2.5%上回り、08年の統計開始後で最高の上げ幅となった。インフレ率が0%となったことが最大の押し上げ要因で、インフレ率を除いた名目賃金の伸び率は実質賃金と同じ2.5%だった。

時給8.5ユーロの法定最低賃金が1月に導入されたことも水準を押し上げたもようで、非熟練労働者の名目賃金の上げ幅は4.0%と全体の平均を1.5ポイント上回った。被用者の税金・社会保険料納付義務が免除される低賃金労働「ミニジョブ(月収450ユーロ以下)」で働く被用者では同5.0%に達している。

業界別でみても、賃金水準が低い警備とケータリングでは上昇率がそれぞれ4.4%、4.1%を記録。タクシーも3.0%に上った。

また、低賃金で働く人が多い東部地区でも上げ幅は3.6%に達し、西部地区の2.4%を大きく上回った。