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2015/7/8

経済産業情報

独乗用車新車登録、6月は2ケタ増に

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2015年6月の乗用車新車登録台数は前年同月比12.9%増の31万3,539台となり、2カ月ぶりに拡大した。前月は営業日数が少なく、同台数が6カ月ぶりに落ち込んでいた。1~6月の累 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2015年6月の乗用車新車登録台数は前年同月比12.9%増の31万3,539台となり、2カ月ぶりに拡大した。前月は営業日数が少なく、同台数が6カ月ぶりに落ち込んでいた。1~6月の累計は前年同期比5.2%増の161万8,949台となっており、独自動車工業会(VDA)は15年通期の台数が前年比2%増の310万台に拡大するとした予測を据え置いた。

1~6月の新車登録台数は中大型車(8.9%減)、バン(9.4減)を除いてすべて増加。SUVは伸び率が最も大きく14.1%増の16万7,753台に達した。新車に占める割合が最も多いのはコンパクトカーで、26%(42万1,617台)に上った。また。新車の64%は社用車・公用車が占めた。

ハイブリッド車は15.9%増の1万6,013台と大幅に伸びた。プラグインハイブリッド車が216.1%増の4,979台と急拡大したことが大きい。エレクトロアウト(電気自動車とレンジエクステンダー)は11.3%増の4,663台だった。

新車の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は前年同期を平均3.0%下回った。

1~6月の伸び率が最も大きかったブランドは三菱で、前年同期比81.0%増の1万8,533台に拡大した。クロスオーバーSUV「アウトランダー」と小型車「スペーススター」が好調で、全体が押し上げられた格好。2位はジープ(74.5%増の7,051台)で、これにスマート(56.6%増の1万9,804台)、レクサス(40.0%増の795台)が続いた。

ドイツ車はすべて増加した。各ブランドの実績はミニが27.3%増の2万68台、ポルシェが21.4%増の1万5,403台、フォルクスワーゲン(VW)が8.5%増の35万1,110台、アウディが5.6%増の14万1,192台、メルセデスが4.3%増の14万2,475台、BMWが2.9%増の12万3,043台、フォードが2.5%増の11万1,231台、オペルが0.8%増の11万3,861台だった。

三菱とレクサス以外の日本車ではスズキが好調で、20.6%増の1万6,612台に拡大。日産(9.8%増の3万5,422台)、スバル(4.2%増の3,384台)も伸びを確保した。マツダは0.9%減の2万8,279台、トヨタは7.1%減の3万2,712台、ホンダは8.6%減の9,882台だった。

日本車以外の主な国外ブランドはランドローバー(18.7%増の9,537台)、ボルボ(10.0%増の1万7,117台)、セアト(5.3%増の4万8,040台)、現代(3.8%増の5万208台)、シュコダ(3.6%増の9万1,366台)、フィアット(3.2%増の3万8,362台)が増加。ルノー(1.2%減の5万2,922台)、シトロエン(1.2%減の2万7,090台)、プジョー(1.6%減の2万8,034台)、起亜(2.3%減の2万7,059台)、ダチア(7.6%減の2万3,751台)は減少した。

VDAによると、ドイツ車は6%増の117万800台、国外ブランド車は4%増の44万8,200台だった。

6月の国内乗用車生産台数は前年同月比12%増の51万1,100台で、同輸出台数も17%増の38万9,900台に拡大した。1~6月は国内生産台数が前年同期比横ばいの291万7,300台、同輸出台数が1%増の224万6,300台だった。