ドイツ機械工業連盟（VDMA）は7日、独プラスティック・ゴム加工機械業界の売上成長率が今年は実質4％になるとの予測を発表した。来年も2％増え、初めて70億ユーロを突破する見通し。国外売上については今年4％増、来年およそ2％増を見込む。
VDMAは主な国外市場の現状に言及。ブラジル、メキシコはここ数カ月間、回復が続き、インドも底を打ったようだとの見方を示した。ロシアは今後も縮小するものの、その他の東欧市場は好調が続くとみている。昨年振るわなかった最重要市場の中国と米国は今年、緩やかな成長に転じる見通し。
VDMAによると、ドイツのプラスティック・ゴム加工機械輸出高は昨年、0.1％減の46億730万ユーロに落ち込み、世界貿易市場シェアも微減の23.8％に後退したものの、2位の中国（シェア12.9％）を大きく引き離している。中国の輸出にドイツメーカーの製品が含まれることを踏まえると、独業界の世界市場での存在感は極めて大きいとしている。
