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2015/7/15

企業情報

フリンク―DBとオペルが出資―

この記事の要約

自動車相乗り仲介サービスの独フリンク(Flinc、ルートヴィヒスハーフェン)は13日、ドイツ鉄道(DB)および自動車大手オペルと戦略提携すると発表した。出資を受けるとともに事業面で協力する。出資額や出資比率は明らかにして […]

自動車相乗り仲介サービスの独フリンク(Flinc、ルートヴィヒスハーフェン)は13日、ドイツ鉄道(DB)および自動車大手オペルと戦略提携すると発表した。出資を受けるとともに事業面で協力する。出資額や出資比率は明らかにしていない。

乗用車は定員が4人であることが多いにも関わらず、実際には運転手1人しか乗らないケースが目立つ。ドイツでは自動車1台につき1.1人しか乗車していない。

フリンクはこうした「無駄」の解消を目指しており、オンライン・プラットホームを通して運転手と相乗り希望者を仲介。渋滞の解消、二酸化炭素(CO2)の排出削減、路上駐車の減少につなげる考えだ。利用者は25万人を超えるという。

DBは同社との協力を通して鉄道を補完するモビリティサービスを顧客に提供。オペルはモビリティサービスの幅を拡大する。オペルのティナ・ミュラー最高マーケティング責任者(CMO)は「モビリティサービス事業者であることは自動車メーカーにとって今後、ますます重要になっていく」との見方を示した。同社は先ごろ、他社ブランドの車両もシェアできるカーシェアリングサービス「カー・ユニティー」を立ち上げた。