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2015/7/22

経済産業情報

ロンドン下水プロジェクト、アリアンツが優先交渉権獲得

この記事の要約

保険大手の独アリアンツは14日、同社を中心とするコンソーシアムがロンドンの下水道建設プロジェクトの優先交渉権を獲得したと発表した。プロジェクト総額は約42億ポンド(59億ユーロ)。順調にいけば8月に落札する見通しだ。 英 […]

保険大手の独アリアンツは14日、同社を中心とするコンソーシアムがロンドンの下水道建設プロジェクトの優先交渉権を獲得したと発表した。プロジェクト総額は約42億ポンド(59億ユーロ)。順調にいけば8月に落札する見通しだ。

英公益企業テムズ・ウォターは総延長25キロメートルの下水道「テムズ・タイドウェイ・トンネル」を建設するために、入札を実施。アリアンツとアンバー・インフラストラクチャー、ダルモア・キャピタル、DIFからなるコンソーシアムを優先交渉先に選定した。アリアンツは同コンソーシアムの資本の約3分の1を持つ。

現在ロンドンにある下水道は19世紀半ばに設置された。当時猛威をふるっていたコレラへの対策で大きな役割を果たしたものの、強い雨が降ると浄化されない下水が年およそ3,900万トンもテムズ川に流れ込むという問題を抱えている。テムズ・ウォターは新しい下水道の建設により、この問題を解決する考えだ。