Ifo経済研究所が27日発表した7月のドイツ企業景況感指数は108.0となり、前月の107.5から0.5ポイント上昇した。同指数の改善は3カ月ぶり。Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ギリシャ問題の緊張がひとまず緩和したことで独経済界の景況感が上向いた」との見方を示した。
事業の現状判断を示す指数は前月の113.1から113.9へと0.8ポイント上昇。2カ月ぶりに改善した。今後6カ月の事業見通しを示す期待指数も102.1から102.4へと0.3ポイント上昇し、4カ月ぶりに好転した。
部門別でみると、製造業は現状判断がやや悪化したものの、期待指数が大幅に上昇。総合でも前月を上回った。工場稼働率は84.2%で、前月を0.1ポイント下回った。
卸売業は現状判断が2012年2月以来の高水準に達し、期待指数も上昇した。小売業は期待指数が大幅悪化、現状判断がやや改善で、総合では前月に引き続き落ち込んだ。
建設業は期待指数が前月同様に上昇したものの、現状判断がやや低下し、総合では4カ月ぶりに下落した。