化学大手の独BASFは22日、顔料(ピグメント)事業を対象とする事業単位(ビジネス・ユニット)を立ち上げると発表した。顧客のニーズにきめ細かく対応できる体制を構築することが狙いで、来年1月に同事業単位を設立。同下半期には対象事業を複数の法人へと分社化する。広報担当者はロイター通信に、すべての選択肢を検討したうえで顔料事業の今後の取り扱いを決定することを明らかにした。
対象となる事業は2014年の売上高が約10億ユーロ、従業員数が2,500人。これまでは高性能製品部門傘下の事業単位「ディスパージョン&ピグメント」に含まれていた。
顔料事業の統括拠点はBASFの本社所在地であるルートヴィヒスハーフェンの近郊に設置される見通しという。