商用車・大型エンジン大手の独MAN(ミュンヘン)は28日の決算発表で、2015年12月期の純損益が小規模ながら赤字に転落するとの見通しを明らかにした。ブラジル事業の不振に加え、6月に打ち出した欧州トラック事業のリストラが足かせとなる。同社は欧州のトラック生産拠点をこれまでの4カ所から3カ所に削減。従業員1,800人を整理する。
15年4-6月期の株主帰属の純損益は4,000万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(6,100万ユーロ)から悪化。営業損益も1億5,400万ユーロの黒字から1,900万ユーロの赤字へと転落した。売上高は2%増の36億3,100万ユーロ、新規受注高は7%減の37億800万ユーロだった。