ドイツ連邦統計局が7月30日発表した同月の消費者物価指数は前年同月比0.2%増(暫定値)となり、上げ幅は前月の0.3%から縮小した。インフレ率の低下は2カ月連続。エネルギー価格の下げ幅が前月の同5.9%から6.2%に拡大したほか、食料品の上昇率が同1.0%から0.4%に縮小したことが響いた格好だ。物品全体では0.7%減となり、下落率は前月の0.5%から0.2ポイント膨らんだ。サービスは上げ幅が前月の0.9%から1.1%へと拡大した。
消費者物価の前月比の変動率はプラス0.2%だった。
欧州連合(EU)基準の7月の消費者物価指数は前年同月比が0.1%増、前月比が0.3%増だった。
一方、EU統計局ユーロスタットが31日発表したユーロ圏の7月のインフレ率(速報値)は前年同月比で0.2%となり、6月と同じ上げ幅にとどまった。エネルギーの低下率が5.1%から5.6%に膨らんだことが大きく、エネルギーを除いたインフレ率は0.9%だった。
食料品・アルコール飲料・たばこは0.9%上昇したものの、上げ幅は前月の1.1%から縮小した。エネルギーを除く工業製品はプラス0.5%となり5カ月連続で上昇。サービスも前月の1.1%から1.2%へと拡大した。
ユーロ圏の前月比のインフレ率は0%だった。