自動車・産業用フィルター大手の独マン・ウント・フンメルは7月30日、ルートヴィヒスブルク本社工場の従業員を整理すると発表した。価格競争の激化を受けて一部の製品で採算が取れなくなっているため。特に顧客企業の依頼で手がけてきた吸引管の生産が来年で終了すると、状況が一段と厳しくなることから、人員削減に踏み切る。
同工場の従業員1,900人のうち275人を今後3年間で整理する。経営上の理由による解雇は可能な限り回避する考えで、希望退職や受け皿会社への移籍を通して実現していく。
同社はルートヴィヒスブルクを液体フィルター製品の中核拠点と位置づけており、今回3,000万ユーロ強を投資することも明らかにした。