戦車製造の独クラウス・マッファイ・ヴェークマン(KMW)と仏同業ネクスター・システムズは7月29日、経営統合契約に調印した。先進国の軍需予算削減を背景に経営規模が相対的に小さいメーカーは将来の事業見通しが悪化しているため、両社は経営統合により事業基盤を拡大。米国などの超大手企業に対抗できる体制を整える。年末の契約発効を見込んでいる。
持株会社をオランダに設立し、KMWとネクスターを子会社化する。KMWのオーナー一族とネクスターの親会社である仏国営GIATインダストリーが新会社にそれぞれ50%出資。独仏のバランスが取れるよう配慮した。
新会社は売上高が20億ユーロで、従業員数は6,000人強。受注残高は約90億ユーロに上る。KMWとネクスターは製品と事業地域で重複が少なく、相乗効果が期待できるとしている。