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2015/8/5

企業情報

ヴィンタースハル―バルト海ガスパイプライン拡張に参加―

この記事の要約

独化学大手BASFのエネルギー子会社ヴィンタースハル(カッセル)は7月31日、バルト海ガスパイプライン「ノルド・ストリーム」の拡張計画に参加することで、同パイプラインを主導する露ガスプロムと基本合意した。独エーオン、オー […]

独化学大手BASFのエネルギー子会社ヴィンタースハル(カッセル)は7月31日、バルト海ガスパイプライン「ノルド・ストリーム」の拡張計画に参加することで、同パイプラインを主導する露ガスプロムと基本合意した。独エーオン、オーストリアのOMV、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルは同計画への参加を6月時点で取り決めており、ヴィンタースハルは西側企業で4社目となる。

ノルド・ストリームは2011年に開通した。総延長は約1,200キロで、輸送能力は年550億立方メートルに上る。ガスプロムなどは新たにパイプライン2本を設置して輸送能力を1,100億立方メートルに倍増させる計画。

ノルド・ストリームはロシア産天然ガスを、ウクライナを迂回して西欧に直接、輸送する目的で設置された。昨年勃発したウクライナ紛争を受けて両国関係が大幅に悪化していることから、ロシアはノルド・ストリームなどウクライナを通過しないガスパイプラインを増強し、西欧向け供給の安定性を高める考えだ。

ヴィンタースハルはノルド・ストリームに15.5%出資している。

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