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2015/8/5

経済産業情報

7月乗用車新車登録、09年以来の伸び率に

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2015年7月の乗用車新車登録台数は前年同月比7.4%増の29万196台となり、景気対策で需要が急増した09年以来の大きな伸びを記録した。増加は2カ月連続。今年は5月を除いてすべて […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2015年7月の乗用車新車登録台数は前年同月比7.4%増の29万196台となり、景気対策で需要が急増した09年以来の大きな伸びを記録した。増加は2カ月連続。今年は5月を除いてすべて増加しており、1~7月の累計も前年同期比5.6%増の190万9,145台に拡大した。

7月の増加率が最も大きかった部門はスポーツ車で28.9%に達した。これにキャンピングカーが28.2%で続く。このほか、オフロード車(7.5%増)、超小型車(5.7%増)、小型車(2.2%増)も増加した。バンは10.4%減と振るわず、中大型車とユーティリティもそれぞれ7.6%、7.4%落ち込んだ。

ハイブリッド車は2,859台で全体の1%弱、エレクトロアウト(電気自動車とレンジエクステンダー)は962台で同0.3%にとどまった。ガソリン車のシェアは49.5%、ディーゼル車は48.9%。新車の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均129.5グラムで、前年同月から3.0%減少した。

7月の伸び率が最も大きかったブランドはスマートで、81.4%増の3,001台に拡大した。これにジャガー(55.1%増の532台)、ジープ(44.7%増の1,327台)が続く。

ドイツ車はフォード(0.7%減の1万9,011台)を除いてすべて増加した。ポルシェ(24.7%増の3,197台)とミニ(12.8%増の3,561台)は2ケタ台の伸びを記録。その他のブランドはメルセデスが7.0%増の2万6,964台、アウディが6.8%増の2万6,106台、フォルクスワーゲン(VW)が6.3%増の6万5,150台、オペルが6.2%増の2万821台、BMWが0.8%増の2万627台だった。

日本車は三菱(44.4%増の2,976台)、日産(33.8%増の6,099台)、マツダ(26.9%増の5,110台)が特に好調で、スバルも13.5%増の430台と2ケタ成長を確保した。スズキは7.3%増の2,292台で、トヨタ(3.7%減の5,233台)、ホンダ(10.0%減の1,491台)、レクサス(10.5%減の94台)は前年同月を下回った。

日本車以外の主な輸入ブランドはダチア(5.5%減の4,329台)を除いてすべて増加した。各ブランドの実績はランドローバーが27.7%増の1,563台、ボルボが16.1%増の3,340台、現代が12.8%増の9,253台、フィアットが11.3%増の6,757台、ルノーが10.3%増の9,286台、シュコダが4.8%増の1万5,637台、セアトが4.4%増の8,756台、起亜が3.5%増の5,051台、シトロエンが3.0%増の4,960台だった。

独自動車工業会(VDA)によると、輸入ブランド全体の7月の新車登録台数は前年同月比12%増の7万8,600台で、伸び率はドイツ車(6%増の21万1,600台)を大きく上回った。1~7月の累計はドイツ車が前年同期比6%増の138万2,200台、輸入ブランドが同5%増の52万7,000台だった。

7月の国内乗用車生産台数は前年同月比横ばいの53万2,400台で、同輸出台数は1%増の41万1,900台。1~7月は生産台数が前年同期と同水準の345万1,900台、同輸出台数が1%増の266万700台だった。

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