独工作機械工業会(VDW)は7月30日、2015年の業界売上が前年比3%増になるとした従来予測の達成が難しくなってきたことを明らかにした。上半期の売上成長率が前年同期比横ばいにとどまったためで、VDWは「予測の実現は下半期にかかっている」として、特に製造業が堅調な国内の需要拡大に期待を示した。
15年上半期の新規受注高は前年同期比横ばいだった。第1四半期の受注減が響いた格好で、第2四半期に限ると、10%の伸びを記録した。
上半期の新規受注は国内が8%減、国外は6%増だった。ユーロ圏は2ケタ台の伸びを記録。特にスペイン、イタリアが好調だった。フランスも政府が進める生産設備の近代化支援策が奏功し伸びを記録した。
第2四半期の新規受注高は国内が3%増、国外が14%増だった。ユーロ圏外が16%拡大。特にアジア向けが好調で、韓国はけん引車になったという。中国はやや増加し、東南アジア諸国連合(ASEAN)もトータルで伸びを記録した。米国は振るわなかった。ユーロ圏は6%増だった。