ドイツ連邦統計局が7月31日発表した2015年上半期(1~6月)の小売売上指数(自動車販売店を除く)は物価調整後の実質で前年同期を2.5%上回り、1994年の統計開始後で最大の伸びとなった。雇用の安定や所得の拡大、低インフレ率、低金利など消費を取り巻く環境が良好なことから、小売売上は拡大基調が続いている。
伸び率が最も大きかったのは通販で、9.3%に達した。ネット通販がこれまでに引き続きけん引車となっている。このほか、コスメティック・医薬・医療品店が3.0%増、家具・家電・DIY用品店が2.8%増と好調だった。
6月単月の小売売上は前年同月比で実質5.1%増と大幅に伸びた。比較対象の14年6月に比べて営業日数が2日多かったことが大きい。営業日数と季節要因を加味した前月比の変動率(物価調整値)はマイナス2.3%だった。