物流大手のドイツポスト(ボン)は18日、オーストリアに小包配達網を構築すると発表した。ネット通販市場の拡大を受けて小包需要が拡大していることに対応。ベネルクス諸国、ポーランド、チェコ、スロバキアに続き市場参入を果たす。
2016年までに1億ユーロのケタ台の投資を行い配達に必要なインフラを整備する。市場競争が激しいドイツ本国で培ったノウハウを移植する考えで、無人小包受け取り設備「パックステーション」も設置する。消費者の個々のニーズに見合った配達体制を整え、可能な限り1回の配達で荷物を引き渡せるようにする。
また、ドイツからオーストリアへの輸送時間を短縮し、墺の消費者が独のネット通販で購入した商品を注文から平均1日で受け取れるようにする。
今回の措置に伴い、ドイツポストは今後2年で数千人規模の新規雇用を創出する。