独自動車工業会(VDA)が中国乗用車市場の成長率予測(販売台数ベース)を引き下げた。中国経済の減速と株式市場の悪化を受けたもので、従来予測の5%強から「最大4%」へと下方修正した。VDAのマティアス・ヴィスマン会長が独週刊誌『フォーカス』に明らかにした。
一方、デュースブルク・エッセン大学自動車研究センター(CAR)のフェルディナント・ドゥーデンフェファーは中国市場が来年、縮小すると予想。場合によっては今年の販売台数が前年を下回るとみている。
VDAのヴィスマン会長はドイツの乗用車市場については今年の成長率が約4%になると述べ、年初予測の2%から上方修正。西欧市場についても従来の2%から約6%へと大幅に引き上げた。
米国の乗用車・軽トラック市場に関しては約3%増の1,690万台弱に拡大するとの見方を示した。年初時点では成長率を2%見込んでおり、およそ1ポイント上方修正したことになる。