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2015/9/2

経済産業情報

「スマートホーム」の認知度が向上

この記事の要約

家庭内の機器をネットで結び快適性や安全性、エネルギー効率の向上を実現する「スマートホーム」の認知度が高まっている。独情報通信業界連盟(Bitkom)傘下の調査会社Bitkomリサーチがドイツの14歳以上の消費者1,007 […]

家庭内の機器をネットで結び快適性や安全性、エネルギー効率の向上を実現する「スマートホーム」の認知度が高まっている。独情報通信業界連盟(Bitkom)傘下の調査会社Bitkomリサーチがドイツの14歳以上の消費者1,007人を対象に実施したアンケート調査によると、「スマートホームについて聞いたり読んだりしたことがある」との回答は65%に達し、昨年の51%から大きく増加した。Bitkomのベルンハルト・ローレーダー専務理事は「スマートホームはもはや未来のビジョンではなく現実になっている」との見方を示した。

スマートホームで「利用することが考えられる」機能につての質問では、「ドアの施錠忘れをスマートフォンなどに連絡するシステム」との回答が最も多く80%に達した。これに「血圧や血糖値、体温などのデータを定期測定し異常があった場合は近親者に知らせたり自動通報する時計」(同78%)、「床に組み込んだセンサーで転倒を検知し近親者や介護要員に自動通報するシステム」(72%)、「コンロの消し忘れと水道蛇口の閉め忘れを検知するシステム」(63%)が続いた。「睡眠中の異常を検知しアラームを発するスマートマットレス」は14%にとどまった。

スマートホームは4日に開幕する世界最大のコンシューマー・エレクトロニクス展「IFAベルリンショー」の主要テーマとなっている。