ドイツ連邦統計局が8月28日発表した2015年第2四半期(4~6月)の協定賃金指数(特別手当込み)は前期比3.1%増となり、3四半期来の高い伸びを記録した。増加率は第2四半期のインフレ率(0.5%)の6倍強に上っており、実質収入は大きく伸びたことになる。
上昇率が最も大きかったのは「自由業・学術・技術サービス」と「その他のサービス」でともに4.0%に達した。新たな賃金協定の発効で水準が押し上げられた格好。このほか「医療・社会福祉」(同3.7%)、「金融・保険」(3.4%)、「製造」「公共・防衛・社会保険」(ともに3.3%)、「飲食・宿泊」(3.2%)で平均を上回る伸びとなった。
上昇率が最も小さかったのは「不動産」で0.6%にとどまった。これに「流通」が1.0%で続いた。