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2015/9/9

経済産業情報

8月の乗用車新車登録6.2%増に 国内生産・輸出台数は2ケタ拡大

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2015年8月の乗用車新車登録台数は前年同月比6.2%増の22万6,314台となり、3カ月連続で拡大した。国外ブランド車が11%増の6万7,600台と好調で全体をけん引。独ブランド […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2015年8月の乗用車新車登録台数は前年同月比6.2%増の22万6,314台となり、3カ月連続で拡大した。国外ブランド車が11%増の6万7,600台と好調で全体をけん引。独ブランド車も4%増の15万8,700台に拡大した。1~8月の累計は前年同期比5.6%増の213万5,459台で、内訳は独ブランドが6%増の154万700台、国外ブランドが5%増の59万4,800台だった。

8月の伸び率が最も大きかったブランドはジャガーで、前年同月比215.2%増の706台を記録。これにスマート(131.5%増の2,597台)、レクサス(77.6%増の119台)、ジープ(48.8%増の1,263台)が続いた。

スマート以外のドイツ車は最大手フォルクスワーゲン(VW)が8.8%減の4万2,022台に落ち込んだものの、その他はすべて増加。ポルシェ(23.9%増の1,849台)、メルセデス(14.5%増の2万1,895台)、オペル(13.2%増の1万6,977台)、フォード(11.3%増の1万6,154台)は2ケタ台の伸びを記録した。BMWは7.4%増の1万8,353台、ミニは5.1%増の2,511台、アウディは1.0%増の1万7,763台だった。

レクサス以外の日本車はスズキ(25.6%増の2,414台)、日産(21.6%増の4,804台)、三菱(12.6%増の2,389台)が特に好調で、マツダ(3.7%増の4,472台)、スバル(2.4%増の424台)も伸びを確保した。トヨタは12.3%減の4,672台、ホンダは21.7%減の1,545台だった。

日本車以外の主な輸入ブランドで増加したのはランドローバー(27.0%増の1,154台)、ルノー(26.5%増の8,605台)、シュコダ(15.6%増の1万4,001台)起亜(14.4%増の4,538台)、ボルボ(13.6%増の2,262台)、現代(10.6%増の8,747台)、フィアット(6.8%増の4,905台)、シトロエン(4.0%増の3,610台)、セアト(0.8%増の7,001台)。ダチア(2.2%減の3,813台)とプジョー(9.5%減の3,175台)は落ち込んだ。

増加率が最も大きかった部門は大型車で52.8%に達した。スポーツ車も35.8%に上っている。このほか、中型車(13.0%)、キャンピングカー(12.5%)、コンパクトカー(8.0%)で伸び率が大きかった。バンは11.9%減と振るわず、小型車も8.2%減少した。

動力源別ではエレクトロアウト(電気自動車とレンジエクステンダー)が61.4%増と大きく伸びた。ディーゼル車とガソリン車もそれぞれ7.2%、5.9%拡大している。ハイブリッド車は10.9%落ち込んだ。

シェアはガソリン車が最も大きく51.8%に上った。ディーゼル車は46.5%、エレクトロアウトは0.4%。エレクトロアウトの1~8月の新車登録台数は6,456台だった。

新車の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量をみると、8月は平均128.9グラムで、前年同月から2.3%減少した。

一方、独自動車工業会(VDA)が2日発表した8月の国内乗用車生産台数は前年同月比21%増の33万1,200台と大きく拡大した。同輸出台数も17%増の26万5,600台と2ケタ台の伸びを確保している。1~8月は生産台数が前年同期比2%増の378万4,000台、同輸出台数が2%増の292万3,300台だった。