ドイツ連邦統計局が11日発表した2015年8月の卸売物価指数は前年同月を1.1%下回り、3月以来の大きな下げ幅となった。石炭・石油製品の低下率が前月の12.1%から14.7%に拡大したことが最大の押し下げ要因。このほか、欧州連合(EU)の経済制裁に対する対抗措置としてロシアがEU産農産物の輸入を禁止している影響で、動物(8.5%減)と牛乳・乳製品・卵・食用油脂(7.1%減)も大幅に下落した。鉱石・金属(半製品を含む)は2.0%減、穀物・葉たばこ・種子・飼料は0.6%減だった。
一方、果物・野菜・じゃがいもは猛暑と水不足の影響で9.5%上昇。コーヒー・茶・カカオ・香辛料も5.4%上がった。また、情報機器・周辺機器・ソフトウエアは4.7%高くなった。
卸売物価は前月比では0.8%低下し、昨年12月以来の大きな下落幅となった。石炭・石油製品(3.9%減)、動物(2.3%減)、果物・野菜・じゃがいも(2.0%減)、穀物・葉たばこ・種子・飼料(2.0%減)、鉱石・金属(1.6%減)、牛乳・乳製品・卵・食用油脂(0.3%減)が主な押し下げ要因となった。情報機器・周辺機器・ソフトウエアは横ばいだった。