ドイツ鉄道(DB)の物流子会社シェンカー(エッセン)が小包輸送事業に本格参入する。ネット通販の成長を背景に市場が拡大しているためで、英ロイヤルメールの物流子会社GLSと提携。2016年からサービスを開始する。シェンカーのエヴァルト・カイザー取締役が『ハンデルスブラット』紙に明らかにした。
シェンカーはGLSにパレット輸送サービスを提供、GLSは小包の配達を引き受ける。シェンカーは企業顧客に対し、これまでのパレット輸送に加え小包輸送サービスも提供するようになる。売上高で1億ユーロのケタ台を目指す。両社まずドイツで事業を展開。その後、他の欧州諸国にも提携を拡大していく。
ドイツの小包輸送市場は年5%のスピードで拡大。2014年には166億ユーロに達し、10年の140億ユーロを19%上回った。市場最大手はドイツポスト/DHLでシェアは42.5%。GLSは同8.7%で5位にとどまる。