海運大手の独ハパックロイド(ハンブルク)は28日、年内に新規株式公開(IPO)を実施すると発表した。世界経済の先行き懸念など市場環境は良好でないものの、同社は4-6月期決算で営業損益が黒字化し業績が改善しているうえ、船舶調達資金も必要なことからIPOに踏み切る。
市場資金5億ドル(約4億5,000万ユーロ)を調達する考え。そのうち4億ドルを新株が占める。大株主の同業CSAVとキューネ・マリタイムは出資比率を維持するために新株をそれぞれ5,000万ドル引き受ける。IPOの規模は当初、10億ドルとみられていたが、市場環境の悪化を受けて縮小したもようだ。