独保険最大手のアリアンツ(ミュンヘン)は5日、約束した利回りを保証する古典的な生命保険の新規販売を大幅に縮小する方針を明らかにした。低金利を受けて利回り保証型の生保商品が業績の足かせとなっているため。エルゴ、チューリヒ、タランクスなどの競合はすでに同様の方針を打ち出しており、追随した格好だ。
アリアンツでは生保商品の販売に占める古典的生保の割合が現在52%に上る。同社はこれを今後3年で20~30%に引き下げる考え。
古典型生保商品の販売自体は停止しないものの、顧客に販売を働きかけない。顧客から要望があれば販売するが、その際も古典的生保の保証利回りが低いことを説明。運用リスクを顧客が引き受ける利回り重視型の商品の購入を推奨していく。