ドイツ連邦統計局が8日発表した2015年8月の輸出高(暫定値)は880億ユーロとなり、前年同月を5.0%上回った。増加は7カ月連続。ユーロ圏外向けの伸び率が高く、全体が押し上げられた。輸入高は同4.0%増の728億ユーロで、貿易収支の黒字幅は前年同月の139億ユーロから153億ユーロへと10.1%増加。経常黒字も111億ユーロから123億ユーロへと10.8%拡大した。
輸出を仕向け先地域別でみると、伸び率が最も大きかったのは欧州連合(EU)域外で6.8%増の387億ユーロに拡大。これにEUのユーロ非加盟国(5.8%増の193億ユーロ)が続いた。ユーロ圏は2.1%増の300億ユーロだった。
輸入はEUのユーロ非加盟国が7.1%増の148億ユーロと伸び率が大きかった。ユーロ圏とEU域外はそれぞれ3.2%増の315億ユーロ、3.2%増の265億ユーロだった。
1~8月の累計の輸出高は7,901億ユーロで、前年同期を6.6%上回った。同輸入高は3.5%増の6,262億ユーロで、貿易黒字は前年同期の1,360億ユーロから1,639億ユーロへと20.5%増加。経常黒字も1,256億ユーロから1,510億ユーロへと20.2%拡大した。仕向け先地域別の輸出成長率はEUのユーロ非加盟国が8.1%、EU域外が7.7%、ユーロ圏が4.5%。輸入成長率はEUのユーロ非加盟国が4.0%、EU域外が3.9%、ユーロ圏が2.9%だった。