ドイツ連邦統計局が13日発表した2015年9月の卸売物価指数は前年同月を1.8%下回り、7カ月来の大きな下げ幅となった。石炭・石油製品の低下率が前月の14.7%から17.7%に拡大したことが最大の押し下げ要因。このほか、欧州連合(EU)の経済制裁に対する対抗措置としてロシアがEU産農産物の輸入を禁止している影響で、動物(9.1%減)と牛乳・乳製品・卵・食用油脂(6.7%減)も大幅に下落した。鉱石・金属(半製品を含む)は3.9%減、穀物・葉たばこ・種子・飼料は1.8%減だった。
一方、果物・野菜・じゃがいもは夏の猛暑と水不足の影響で11.3%上昇。コーヒー・茶・カカオ・香辛料も3.3%上がった。また、情報機器・周辺機器・ソフトウエアは4.7%高くなった。
卸売物価は前月比では0.6%低下し、2カ月連続で大きく落ち込んだ。石炭・石油製品が3.1%下落。穀物・葉たばこ・種子・飼料も2.4%下がった。