ドイツ政府は生命保険会社が顧客に保証する最低利回り(保証利率=Garantiezins=)に関する規制を大幅に緩和する方針だ。低金利を受けて大手各社は最低利回り保証型の生保商品販売を中止ないし縮小しており、こうした事態を踏まえた措置とみられる。連邦財務省の法原案をもとにロイター通信が報じたもので、政府は2016年の施行を目指している。
ドイツでは生保の保証利率が法律で制定される。同利率は低金利を受けて年々引き下げられており、今年1月にはそれまでの1.75%から1.25%へと引き下げられた。
財務省の法原案では、欧州で導入される保険会社の新資本基準、「ソルベンシー2」の規制対象となる大手保険会社に対し保証利率を自由に設定することを認める方向。法定の保証利率は同規制の対象とならない小規模な保険会社にのみ引き続き適用する。