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2015/10/28

経済産業情報

クリスマスプレゼント、今年の予算は18%増に

この記事の要約

コンサルティング大手アーンスト・アンド・ヤング(EY)が27日は発表したクリスマスプレゼントに関する独消費者アンケート調査結果によると、今年のプレゼント予算は平均259ユーロで、前年を18%上回った。雇用の安定や賃金の上 […]

コンサルティング大手アーンスト・アンド・ヤング(EY)が27日は発表したクリスマスプレゼントに関する独消費者アンケート調査結果によると、今年のプレゼント予算は平均259ユーロで、前年を18%上回った。雇用の安定や賃金の上昇、低インフレなど個人消費を取り巻く環境が良好なことがプラス材料となっており、2013年(同273ユーロ)に次いで過去10年間で2番目に高い水準に達した。クリスマスプレゼント市場規模は146億ユーロに上る計算だ。

予算の価格帯で最も多かったのは100~200ユーロで、27%が回答した。2位は200~300ユーロ(23%)で、昨年の3位から浮上。100ユーロ未満は昨年の33%から22%への急減し、1位から3位に転落した。

年齢層別でみると、予算の増加率が最も多かったのは35歳以下で、昨年の平均145ユーロから187ユーロへと29%拡大した。36~45歳は3%減の224ユーロに落ち込んだものの、それ以外の年齢層は8~15%の幅で増加した。

プレゼント品目で最も回答(複数回答可)が多かったのは書籍・電子書籍で前年から4ポイント増えて52%に達した。これに商品券・現金(51%)、衣料品(46%)が続いた。昨年47%に達した食料品・菓子は38%と大きく減少。コスメティック用品も35%から32%に落ち込んだ。娯楽家電は横ばいの28%、スポーツ用品は2ポイント増の16%だった。

予算額の割り振りを販売チャンネル別でみると、最も多かったのは専門店で、全体の36%を占めた。ただ、昨年は39%に上っており、3ポイント後退している。シェアが最も大きく伸びたのはデパート・ショッピングセンターで、昨年の30%から35%に拡大。ネットショップも18%から21%へと伸びた。

販売チャンネルでネットショップを好むと回答した人は全体の11%で、昨年の13%から減少した。実店舗は同74%から75%へと増加している。

実店舗を好むと理由としては「商品を適切に判断できる」(実店舗を好むと回答した人の83%)、「アドバイスを受けられる」(77%)、「その場で手に入る」(69%)、「雰囲気が良い」(64%)を挙げる人が多かった。

「何をプレゼントするかのアイデアをどこで得ますか」との質問では「街中をブラブラして」との回答が最も多く39%に達した。これに「SNSを含む知人の推薦」(34%)、「もらい手が希望するものをプレゼントする」(29%)、「インターネット」(20%)、「広告」(19%)、「雑誌・新聞」(17%)が続いた。

アンケートは10月10日から18日にかけてドイツの成人1,000人を対象に電話で実施された。