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2015/11/11

総合 - ドイツ経済ニュース

製造業受注3カ月連続で減少

この記事の要約

ドイツ連邦経済省が5日発表した2015年9月の製造業新規受注指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比1.7%減となり、3カ月連続で落ち込んだ。3カ月以上連続で低下したのは2011年(6~9月の4カ月)以来で、4 […]

ドイツ連邦経済省が5日発表した2015年9月の製造業新規受注指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比1.7%減となり、3カ月連続で落ち込んだ。3カ月以上連続で低下したのは2011年(6~9月の4カ月)以来で、4年ぶり。経済省は「製造業の景況感は依然として良好だ」として先行きを楽観しているものの、エコノミストの間からは企業投資の減少につながる恐れがあるとの見方も出ている。

15年9月の新規受注を地域別でみると、ユーロ圏(ドイツを除く)の減少率が6.7%とダントツで大きかった。ユーロ圏は6月以降、投資財の受注が大きく伸びていた反動で、9月は同分野で12.8%減少。水準が押し下げられた。国内の製造業新規受注は1.7%減、ユーロ圏外は同0.7%増だった。

投資財は2.9%減少した。ユーロ圏のほか、国内も0.5%後退。ユーロ圏外は0.7%伸びた。

中間財は0.4%増加した。国内は0.6%落ち込んだものの、ユーロ圏とユーロ圏外がそれぞれ1.5%増えて全体が押し上げられた。

消費財は0.4%低下した。国内が1.7%、ユーロ圏外が0.9%の幅でそれぞれ減少。ユーロ圏は2.4%増加した。

特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較をみると、7-9月期(第3四半期)は前の期の4-6月期(第2四半期)を2.8%下回った。新興国経済の不振を受けてユーロ圏外が8.6%減と大幅に落ち込んだことが響いた格好。国内とユーロ圏はそれぞれ0.3%、0.9%増加した。

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