保険大手の独アリアンツ(ミュンヘン)が6日発表した2015年7-9月期(第3四半期)の営業利益は前年同期比7.5%減の24億5,200万ユーロに落ち込んだ。3部門すべてが減益となっており、最終利益も14.7%減の14億4,000万ユーロへと後退した。
営業利益の減少率が最も大きかったのは資産管理部門で、13.5%減の6億ユーロに縮小した。これまでに引き続き米子会社ピムコが足かせとなった格好。ただ、同子会社では7-9月期に顧客資金の流出が鈍化し、10月に限ると流入額が純増になったといい、最悪期は脱したもようだ。
生命・健康保険部門も6.6%減の7億3,800万ユーロに落ち込んだ。これまで主流だった利回り保証型生保商品の販売を大幅に縮小し始めたことが響いた。
損害保険部門は5.0%減の13億5,200万ユーロだった。悪天候で保険金支払額が増えたほか、金融市場の低迷が響いた。